映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「借りぐらしのアリエッティ」

スタジオジブリの新作アニメは、

宮崎駿脚本で若手・米林宏昌の初監督作品。

少女の冒険と成長、自然保護というテーマといい、CGとは一線を画すやわらかな絵など、この新作でもスタジオジブリの魅力が満載。
同じくヒット中の「トイ・ストーリー3」のような波乱万丈の物語ではないが、さわやかで、やさしい映画だ。

人間が寝静まった夜中に、床下に借りぐらししている父と娘アリエッティが、床上に狩り(借り)に出るところから始まる。
最初にじっくり狩りの動きを見せるところが、アニメでしか表現できない面白さ。

そして新しく来た少年との出会いと恋が、自然でリアリティがあって、共感してしまう。

ふたりの息づかいまで伝わってくるようだ。

小人たちは絶滅が近い種族なのだが、次の新しい生命の誕生をうかがわせる余韻を残したのも、よかった。