映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ナットのスペースアドベンチャー3D」


  ”1969年、あのアポロに乗って、

   こっそり月に行ったハエたちがいた!?”

 

平日でもシネコン映画館前は子供たちがいっぱい。
10分以上並んで入場券を購入し入場したが、この映画の上映館内は10人ほどで、ガラガラである。
子供たちは「ヤッターマン」か「ドラえもん」の方に行っているのだろう。でも、この映画の方が子供には最適な
作品ですよ、と叫びたい。

 

この作品「世界で初めて全編を通して3Dでの上映を目的
として作られた初のCGアニメ映画」という。
さすが、オープニングから、すごい立体感。
画面の背後からも主人公たちが飛来するのには、驚いた。

特別料金も、損はない。

 

2001年宇宙の旅」のワルツにのってのハエたちの宇宙遊泳も立体感十分で楽しい。
「翼よ!あれが巴里の灯だ」リンドバーグの睡魔を救ったハエも登場したりと、楽しいエピソードもある。

だが、後半にロシアのスパイが登場してからは違和感ある展開となってしまい、興をそいだ。

 

原題は”FLY ME TO THE MOON ”。
主人公のハエ(FLY)を兼ねた粋な原題。
一方、邦題についている「ナット」というのは主人公名なのだが、一般には意味不明で、観客の興味を繋ぐ題名となっていない。

これではヒットも望めない。残念。