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中国の映画監督といえば、
「さらば、わが愛・覇王別姫」のチェン・カイコー
「菊豆」「初恋のきた道」のチャン・イーモウ
が、世界的に評価を受けているが、現在は、
ジャ・ジャンクーの評価が高い。
そのジャ・ジャンクー監督の最新作が、06年ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した
「長江哀歌」。
日本語題名は叙情的だが、内容は厳しい。
舞台は万里の長城以来といわれる一大国家事業である長江の山峡ダム。
沈みゆく街と離れねばならない人々。
16年前に別れた妻子に会いにきた炭鉱夫の男と、音信不通になった夫を捜しにきた女の、ふたりを描く。
現代中国の現状を見せながらも、登場人物たちが苦境にあっても、まっすぐに生きていく姿に感動。
じわりと心に染みる映画である。